世界が認める人から人へ継承される匠の技

東京には、100年以上続く老舗企業が3,000社以上あるとともに、江戸時代から続く伝統工芸品や食文化、サービスなど様々な匠の技による宝物が多く存在します。 これらは、時代とともに、江戸東京の土地と人、歴史によって磨かれ、洗練され、脈々と受け継がれてきました。手間暇かけた手仕事の優れた技や味わいは、今もなお多くの人々に愛されています。
一方で、個性あふれる魅力を持ちながらも、後継者の確保に悩みを抱える事業者も少なくなく、培われた伝統や技術が次第に衰退していくことが危惧されています。
江戸東京の貴重な宝物の魅力を世界の方々に広く知ってもらい、生活の中で使ってもらうことで、未来に引き継いでいかなければなりません。
「江戸東京きらりプロジェクト」では、江戸東京の伝統に根差した技術や産品などを、東京の「宝物」として光を当て、新たな視点で磨きをかけ、その価値を高めるとともに、効果的なプロモーションにより、世界に発信していく取組を進めています。
このプロジェクトを通して、きらりと光る技を持つ事業者が東京を代表するブランドへと飛躍することで、ものづくりの本場・東京の再興につなげるとともに、伝統ある産業の魅力向上や技の継承を目指しています。
>>「江戸東京きらりプロジェクト」
江戸切子、東京くみひも
「江戸切子」は、江戸時代末期に日本橋大伝馬町でビードロ屋を営む加賀屋久兵衛が始めた伝統的なガラス工芸です。透明なガラスの外側に色ガラスを重ねた「色被せガラス」と呼ばれるガラスの表面を透明なガラスが見えるまでカットします。写真左上のワイングラスは、「江戸切子の店 華硝」が日本の主食でもあり繁栄の象徴でもある「米」をモチーフとして考案したオリジナルの紋様でカットを施したものです。

>>「江戸切子の店 華硝」

株式会社龍工房
「組紐」は、太古の昔は帯や経巻の紐として、その後、鎧甲冑に使われ、江戸の時代には着物の帯を留める帯締めや羽織の紐として発展してきたものです。織り物や編み物と異なる「組む」という技術は、世界的にも数少ないと言われています。「龍工房」は、帯締め・帯揚げを専業として扱い、純国産絹で魅力あるものづくりを行うほか、従来の製品に留まらず、「粋は進化する」を合言葉に、組紐をペンの軸やブレスレットなどに応用するなど、時代にあわせた新しいものづくりを行っています。

>>「株式会社龍工房」

また、武士の裃をルーツとして今日まで受け継がれてきた極小の美「江戸小紋」をストールやネクタイなど、現代のファッションに展開する「廣瀬染工場」、天明3年(1783年)創業の各種打刃物の製造販売を専業とする刃物店「うぶけや」など、意欲と情熱ある事業者がものづくりの新たな道を切り開こうとしています。